« 失恋でトルコ嬢になった、つらら 「北の国から」より | メイン | 五郎が遅れた理由(わけ) 「北の国から」より »
2009年04月12日
笠松杵次の涙 「北の国から」より
馬はもう、いねぇからな。
今朝売ったんだ。
今頃はもう肉になっとるだろう。
五郎、
あの野郎、勘づいたらしい。
今朝早く業者が連れにくるってんで
昨夜、ご馳走食わしてやったんだ。
そしたらあの野郎、察したらしい。
今朝トラックが来て、馬小屋から引き出したら
入り口で急に動かなくなって
オラの肩に、首をこう
幾度も幾度もこすりつけやがった。
見るとな、
涙を流してやがんのよ。
こんな大つぶの、こんな涙をな。
18年間、オラと一緒に
それこそ苦労さして用がなくなって。
オラにいわせりゃ女房みたいなアイツ。
それからふいに、あの野郎
自分から歩いて、ポコポコふみ板踏んで
トラックの荷台の上ににあがってったもんだ。
アイツだけが
オラと苦労をともにした。
アイツがオラに、何言いたかったか。
信じてたオラに、何言いたかったか。
(「北の国から」第15回より)
投稿者 mediaholic : 2009年04月12日 00:40