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2010年05月17日
JAPAN JAM 2010
昨年にも増して「バブル感」が否めない音楽フェス。
とにかく、驚く勢いで本数が増えている。
旅行、外食、アパレル・・・
あらゆる業界が飛びついているのが目に余って
会場でも否応なく、「カネのにおい」を肌で感じる。
泡がこれだけ膨れあがってしまうと、
いつ弾けるかばかりが気になって仕方ない。
どうにか、消えてなくならないことを祈るばかり。
そんな中、ロッキン・オンも新しいフェスを始めた。
「来なかった事を後悔するフェスにする」
と、渋谷陽一さんが豪語したように、
まんまと、その策略にハマった。
CDでも、テレビでも、インターネットでも、
これまでメディアでは観たことのないパフォーマンスが
そして、奇跡のコラボレーションで巻き起こる「化学反応」が
目前で、すさまじい勢いで駆け抜けていった。
コラボという切り口で言えば
CX「僕らの音楽」を連想させたが、
フェスならではのオーディエンスのリアクションが
劇的な触媒となって、会場全体のテンションを一変させる。
オーディエンスより、これを仕掛けた人間より、
ステージの上で音を出している人間たちが
誰よりもその場を楽しんでいる。
その感動と興奮が、
これまでのフェスとは、頭ひとつ抜きん出ている。
朝イチから大先輩ゴダイゴのために
必死に会場を盛り上げるサンボマスター、
あまりの興奮で歌詞が飛んでしまった曽我部さん、
あえてのY.M.C.A.で一瞬で全員の心をかっさらうYO-KING、
Chara姉さんの前で、一ファンと化す宮本さん・・・
すべてのステージに、
深い愛情と尊敬が存在するという意味では、
直近に生で観た清水ミチコさんの舞台と同じ
これはホンモノなんだという、
「一流の風格」みたいなものを感じる。
とくに素晴らしかったのが、
正真正銘の「matsuri session」であり、
タイトル通りの「Jam」となった
ZAZEN BOYS×山下洋輔・坂田明と、
大トリ、イエモン吉井さんのステージ。
最後の最後、
奇跡はアンコールに起きた。
富士山の麓で、
フロントマン不在のフジファブリックをバックに
何度も何度も、夜空を仰ぎ見ながら
「Four Seasons」を熱唱する吉井和哉の立ち姿と
はじめて生で聴いた「JAM」を
きっと一生、忘れない。
感動的なステージとは裏腹に
心配になってしまうほど、客入りが残念。
これぐらい空いててくれる方が、
お客としては色々ラクではあるのだけれど。
このあんばいが、本当に難しい。
投稿者 mediaholic : 2010年05月17日 02:24